ついに成仏したゴルフ Ⅱ
2017 OCT 12 21:21:53 pm by 西 牟呂雄
秋空も 木陰恋しい ティーアップ
スタート前に 汗ほとばしる
今年は雨ばかりの夏の後にもう一度夏が来たが、色々あってずっとゴルフができなかったのだ。今年を取り返すぞ。いやが上にもはやる気持ちでティー・グラウンドに立った。
春先に見事に成仏はしたものの、ゴルフというものはたまにロング・パットが入ったりまぐれのビッグ・ショットが出てやめられない。
しかし冷静に考えればショットはこれ以上飛距離は出ない。パットも上手くなるには根性が足りない。
久しぶりのプレイだから、きょうはあれこれ考えずにアイアンのダフりだけをテーマにすることにした。特にグリーン周りにまでいってからの寄せに於いてだ。
この1年というもの、7番アイアンでもピッチングでも転がしの寄せが決まらずスコアが伸びない。今回の寄せはサンドを使うようにした。ホーム・コースにはアプローチの練習場があるので、入念に練習を繰り返す。するとこれがやってしまうんですよ、ドッスンとボールの手前をダフる。まあいい。
行くぞ!
出だしはまぁそれなりのショットで、グリーンまで行く。次も上出来な滑り出しと言えよう。
メンバーは昔の仲間が二組。緊張感はないと言えばない。一人孤高のバーディー・パンター、女性教授、その他ドングリーズといった具合である。いつも奇跡のパットや悲劇のプッツン・プレイで楽しませてくれる。
午前中にやはり狭いロングでシャンク地獄にハマった者が脱落していった。
インに入って戦いはいよいよ佳境に入る。12番にそれは起こった。
寄せを全てサンドで打ったせいで呼ばれた訳でもなかろうが、このバカ口を大きく開けたようなバンカーは僕ともう一人に噛み付いた。そしてついに例の”ドッスン”が出てしまい、二発を打つハメに陥った。
だが僕はまだましだった。
相棒はトップ気味にホームランを打ってしまいOBに。そして打ち直しは何度やっても出ず、久しぶりに『ギブ・アップ』を見た。
そして後で分かったのだが、後ろの組でもおなじ事が起こり一人死んでいた。
終わってから打ち上げをやったが、そこで気が付かなくてもいいことに気が付いた奴が放った一言に一同凍りついた。
『しかしこの30年間全くスコアが変わらんのもどうかと思うな』
ちなみに新ペリア方式で優勝したのはワタシだった。
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Categories:春夏秋冬不思議譚 四季編